かめブログ 〜うつ病体験記〜

うつ病からのリハビリの日々を記録していきます。

はじめまして / うつの経緯①

はじめまして、かめと申します。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

ひょんなことから、ブログを始めようと思い至りました。

 

 

僕は うつ という病気になりました。齢28の夏。

 

 

現在、療養のため休職をしています。

仕事を休み始めてそろそろ5ヶ月が過ぎようとしています。

体調と生活が少し安定してきたこともあり、リハビリがてら、どうせならこれまでの休養の記録をまとめておこうと思い、ブログを始めることにしました。

 

回復した後に自分を省みたり、思考の整理のためにリハビリの日々をまとめるというのが主目的ではありますが、もしも同じような境遇の方や見ていただける方が少しでもいるならば、参考になるかはわかりませんが、こんな人もいるんだなと、ご笑覧いただけるとうれしいです。

前向きに、気張らずのんびりと綴っていこうと思います。

 

うつ病の程度には個人差があると思いますので、あくまで自分が体験しているうつという病気についてのお話です。

 

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●うつの経緯① 仕事〜発症

 

うつに気づき始めたのは今年(2018)の5月。

大学院を卒業して就職し、4年目に突入した矢先のことでした。

 

僕は主に住宅や店舗など小規模な建物を対象とした建築設計やまちづくり、アートイベント関連などの仕事をしておりました。

立ち上げたばかりのとても小さなベンチャー企業のような会社で、従業員もごく少数。

先輩もいない、研修なんてない、事務や営業もいない、社長業以外のほぼ全ての業務を自分でおこなうしかありませんでした。

お金は自分の能力で生みださなければなりません。

とても小さな会社ですが、いわゆる建築家の事務所。

建築界隈ではアトリエ系と言われる、非常にデザイン性の高い作家性豊かな建築を設計する事務所でした。

建築家といえば、安藤忠雄さんが有名でしょうか。規模は違えど、安藤忠雄さんと同じような仕事をしておりました。

過去にはコンビニやカフェにも置いてあるような某有名雑誌の表紙を飾ったこともあるくらいです。

自分の選んだ道。夢だけを追いかけ、毎日朝から晩まで(夜中まで)、必死になって頑張っていました。

 

世間ではブラックだのホワイトだのとよく騒いでいますが、そんなことは関係ない、自分は意義をもってやっているし、とにかくやらざるを得ない、というような状況でした。

今思うとたしかに働きすぎではあります…。

 

休日はありましたが、ストイックだった僕は、予定のない休日には休みを利用して日頃考えたことや指摘されたことなどをまとめたりと、今思うと休日にも結構頭を使っていました。

身体は休んでいても、脳は休んでいなかったということですね。

 

3年目〜4年目に突入したその頃は、一通りの仕事内容を覚え、メイン担当のプロジェクトがいくつか完成していくような頃でした。

 

ピーク時にはプロジェクトをいくつも掛け持ちし、しかもいくつかは県外の現場にも出張し足を運んでいました。

 

様々な困難やトラブルを乗り越え、、

 

その最後のひとつがほぼ完成を迎え、少しほっとして気を緩めてしまった瞬間のことでした。

 

いつもと変わらず職場で仕事をしていても、全く仕事が手につかず進まないのです。

パソコンを見つめていても内容が頭に入ってこずくらくらし、すぐに頭痛と眠気が襲ってきます。

 

もはや詳しくは覚えていませんが、とりあえず必死だったことは覚えています。

いつもなら1時間で終わるような作業を何度も何度も繰り返し、それでもうまくまとめることができませんでした。

仮眠を挟んだり、外で散歩や休憩をしたり、早退をさせてもらったりしながらなんとか数日は乗り切りました。

 

しかし、その日も途方に暮れて外で散歩、休憩をしている時でした。

気がついたら夕暮れ時、全然知らない場所で寝ていたのです。

目覚めた時は唖然としました・・・。

おそらくは無意識のままふらふら人目のつかないところを探し回っていたのでしょう。

 

さすがにこれはやばいと焦り、数日間しっかりと休みをとらせてもらうことになりました。

 

 

本当に、漫画みたいに、頭の中でキリキリと張り詰めていた糸がプチンと切れてしまったように、コップに注がれていた水が溢れ出してしまったように、頭と心が停止してしまい、急に何もできなくなってしまいました。

 

 

これが、そこから続く長く暗いトンネルへの入口でした。

つづく