かめブログ 〜うつ病体験記〜

うつ病からのリハビリの日々を記録していきます。

うつの経緯⑥ 引きこもり生活

かめと申します。

今日も皆さんが良い一日を過ごせますように。

 

 

前回はうつによる逃亡生活について書きました。

今回は、その後実家に帰ってからの生活について書こうと思います。

 

実家に帰った僕は、しばらく引きこもり生活をすることになってしまいました。


※だいぶ心が荒んでいた時期なので記憶が曖昧です。思い出せる限りで書きます。


※文章の内容はあくまで僕の場合のことですので、人によって症状や対処法などは様々です。

 

 

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実家へ半ば強制的に戻された僕は、それはそれはとても落ち込みました。


兎にも角にも恥ずかしかった。


20代も後半、年齢的にはもう立派な大人なのに、親を心配させてしまい実家へ連れ戻されるなんて。


こんなに恥ずかしいことはない。


世間的にはもうすぐおじさんと呼ばれてもおかしくないような年齢。

結婚をして子供がいてもおかしくないような年齢。


実家は田舎なので、近所の目も気になる。

家に引きこもるしかなくなってしまうではないか。


親の信用を得られていなかったのか。

過保護にもほどがあるのか。


兄弟にも無様な姿を知られてしまう。

本来はおばあちゃんの面倒を見なければならないのに。


あまりにも情けない…。


・・・

いろいろ考えてしまいました。

 

 

結局辿り着いた考えは、

親を心配させないこと

でした。


信用とか過保護とか、そういうレベルの話ではありませんでした。


最悪の場合、行方不明になるかならないかの問題でした。


いつまでたっても親は親だし、子は子です。

そしてかけがえのない家族です。


大切な家族同士、大変なときに助け合うのは至極真っ当なことではないか。

 

信頼をしていなかったのは僕のほうではないか。


親の脛はかじられるときにかじっておこう。


無理矢理にでもそう思うようにして、開き直ることにしました。


親の言うことに反発するのもやめ(反発する気力もなかったですが)、すべてを受け入れました。

 


しかし、受け入れて開き直ったはいいものの、みるみるうちにエネルギーがなくなっていきました。


親ともろくに話さないし、

職場との連絡も億劫で、

友人やあらゆる人からの連絡も無視をしてしまっている。

近所の人からは隠れるように引きこもる。


ほとんど誰ともコミュニケーションをとらない日々が続きました。


都会に住んでいた時や、友人の家にいたときにはわりと出歩いていたので、ある程度の刺激に触れて生活をしていましたが、田舎の実家ではやることが何もありませんでした。


ひたすら引きこもり、ぼーっと過ごしてしまっていました。


唯一、親と共に生活をするということで、毎日規則正しい生活だけは半ば強制的に心がけることになりました。


夜に寝て、朝起きて、三食食べる。


まずはここからです。


しかし心がけとは裏腹に、身体が脳がそれを許しません。


夜がほとんど眠れませんでした。


処方された睡眠薬を飲んで寝ようとしても、寝られない。


それでも目を閉じて、リラックスの音楽を聴き、いつのまにか眠る。


しかし2、3時間ですぐに目が覚める。


眠っている間にも、悪夢ばかり見る。


眠れないときにはいろいろなことが頭の中を巡り、とても辛くなる。


いつのまにか眠る。


その繰り返しでいつのまにか外が明るくなる。


・・・

そんな長く辛い夜が毎日続きました。

もはや起きているのか寝ているのかすらも、よくわかりませんでした。


とにかく夜が辛かった。


一日中ぼーっとして、

時々発作的に色々頭を巡って、辛かったことはずっと残って、楽しかったことはすべて消えてしまいそうで。

これまで積み上げてきた自分がなくなってしまいそうな恐怖と戦っていました。


このような日々を過ごし、どんどん無気力になっていってしまいました。


時間は沢山あるから暇かと思ったらそうでもなくて、何をやるにも時間がかかるしぼーっとするから、あー暇で暇で仕方がない、という感じは全くしません。


仕事をしていた頃は、あれだけ毎日一分一秒を大事にしていたのに。

(たぶん暇だと思えるようになってきたらやる気や余裕が出てきて回復してきたということなんだろうと思います。)


将来のことなどを考えなければ進まないけれど、ネガティブな方向に考えてしまいそうで、考えたくなくなります。


そもそも考えることすら疲れてしまいます。


どこにも何も進めないし、どう進んでいいかもわからない。考えられません。


こんな自分が惨めで情けなくて嫌になります。惨めだし、どうしようもなく不安で怖くて何も自信がなくなりました。

 

こんな思いが延々と頭の中をグルグルと巡って、疲れて、眠って、眠れなくて、、、

 

そんなことの繰り返しだった気がします。

 

・・・

このように思い出して書いていると、なかなかにひどい状態でしたねぇ…。

お見苦しい内容が続き申し訳ないです…。

 

さて、実家に戻るという選択は、よかったのでしょうか?

(もしかしたら入院とも似たような部分があるのかもしれません。)

 

メリットとデメリットがあると思いました。

 

まずメリットとしては、

ある意味生活が拘束をされるので、最悪の状況を免れることができます。

 

そして、家族や周囲の人の安心を得られます。

 

人を信頼をする、人を頼ることの大切さを再認識することもできました。

 

 

デメリットとしては、

引きこもりになってしまうリスクがあると感じました。

 

たまにニュースで結構な大人の男性が引きこもりになっているようなことを問題視しているような内容のものを見かけたりしますが、

僕も以前はなんで引きこもったりしちゃうんだろう、だらしない、外に出たほうが絶対いいのに、と不思議に思っていたような人でした。

ですが中にはならざるを得ないような人もたくさんいるのではないかと思いました。

 

ある程度の田舎であれば、近隣付き合いなどの小規模なコミュニティがあり、噂話などは絶えません。(コミュニティがあることは基本的には良いこととは思いますが。)

 

周辺を散歩などしていても、平日の昼間などには不審者に間違えられたりもします。(実際に間違えられました。笑)

 

大人の男というだけで、

平日には働いていないとおかしい。

近所や公園、学校の近くなどで普段見かけない人がいたら怪しい。

 

自らこのような状態になってみて、もう少し色んな人が生きやすい社会になればいいのになぁとしみじみ感じてしまいました。

 

もちろん状況や立場が違えば意見は変わるので、何を批判するでもありませんが。

単なる被害妄想かもしれませんし、本当に悲壮なオーラを醸し出してしまっていたのかもしれません。笑

(対策としては、犬を飼って散歩をするといいかもと思いました。)

 

個人的には、ある程度の田舎でも、平日に休んでいてもおかしくはない、という常識がもう少し浸透していけば、引きこもりの人は減るかもしれないなぁと感じました。

 

引きこもってしまうと運動もしなくなるし、日光を浴びることも少なくなるので、

健康的な病気の回復のためにはよくないことが多くなります。

 

また、実家に戻されてしまったという事実と、外部からの刺激が少なくなることから、

その分、自責の念に駆られる時間が増えることになったと感じます。

これも案外大きいことかもしれません。

すると余計に状態は悪化していってしまいます。

 

家族や周囲の人は安心できるでしょうが、本人の状態が良くなるかどうかの判断は微妙で難しそうだと感じました。

(あくまで僕自身の体験からのお話です。)

 

少々無理矢理なまとめになってしまいました…

長くなってきたので続きは次回にします。

 


つづく