うつの経緯⑦ 〜体調安定
かめと申します。
今日も皆さんが良い一日を過ごせますように。
前回は実家での引きこもり生活について書きました。
今回は、その後の生活から体調が安定し、現在(ブログ開設時)に至るまでを書こうと思います。
※文章の内容はあくまで僕の場合のことですので、人によって症状や対処法などは様々です。
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実家に帰ってからしばらくは、引きこもりのような生活をしていました。
ですがこのあたりから少しずつですが回復に向かいます。
少しずつ考えることができるようになり、リハビリをしようという思いが湧いてきました。
まずは家にあるもので少しずつ頭を使ってみようと思い、折り紙をやってみることに。
鶴などの簡単なものではなく少し難しいものをやってみようと思い、猫や花など複雑なものを調べて折ってみました。
2つくらい折ると、日が暮れていました。
また、同じように、中学生レベルの算数の問題(母の内職)があったので解いてみました。
全然解けません…。
1時間かけて1ページも進みませんでした。
この2つの出来事には自分の頭の働かなさにだいぶ途方に暮れました。
こんなこともできないのか、と。
物事を構築するように考えるということが、ほとんどできなくなってしまっていました。
そしてすぐにどっと疲れてしまいます。
また、僕はこのあたりであることに気がつきました。
あらゆる欲求と感情が感じられなくなってしまっているのです。
何もしたいとは思わないし、
何をしても、
楽しいとも
気持ちいいとも
おいしいとも
美しいとも
何とも思わない。
三大欲求もなくなり、ぼーっと過ごしているだけ。
ただ、辛いという感情だけがあるのです。
この「欲と感情がなくなったこと」は、僕の中では一番大きい症状だと思っています。
(症状については後日まとめようと思います。)
この時は、
うつ状態なので負の感情に支配されてしまっているのだなと単純に思っていました。
一体自分の中の何が、どこが、どのようにおかしくなってしまっているんだろう?
と、自分のことがわからないことがとても不思議でモヤモヤして辛くて気持ち悪くて、
色々調べてみることにしました。
(こちらも後日まとめたものを書こうと思います。)
うつは心の病気でもあるが、
「そもそも脳の病気である」
ということに、この時気がついたのです。
自分のどこがどういう仕組みでおかしくなっているのかということと、
脳が治らなければどうしようもない、ということがわかったことで、
病気を受け入れてゆっくり過ごさなければならない、という考えに至りました。
そして、このあたりから、徐々に友達と会おうと思い始めるようになりました。
おそらく、引きこもりになってはいけないという危機感と、誰ともコミュニケーションをとらずひとりになるのは寂しいし辛い、という思いからだろうと思います。
病気を受け入れ始めたことによって、友達にも話をしていこうと思えるようになりました。
まずはあまり仕事とは直接関係のない友達で、かつ理解をしてくれそうな友達から、何人かに連絡をして会ってもらうことになりました。
街に出るとエネルギーが吸い取られてしまいそうでとても辛かったですが、なんとか堪えていました。
会って事情を話して、ただただ聞いてくれて。
たぶん見た目も悲壮感が漂っていて、喋りもボソボソ声でしどろもどろで、内容もキツくてネガティブなものばかりだっただろうと思います。
体調が悪くなり、家まで送ってもらったり、迷惑をかけてしまった友達もいます。
みんな良い人ばかりです。
僕はとても良い人に恵まれていると思いました。
ありがとう。
また、これまでの友達だけでなく、SNS上でも新たな友達ができました。
SNSは初めは情報収集のために活用をしていましたが、そのうちに同じような境遇の人との繋がりができるようになりました。
リアルでの人付き合いとは違い、自分で取捨選択をすることができるので、良くも悪くも周りのしがらみは気にせずに関係を築くことができます。
SNS上で友達ができたおかげで、様々な情報を得ることもできましたし、励ましあったり、弱音を吐いたり、気軽にコミュニケーションが取れることで、心の安心にはとても効果がありました。
また、自分の状態を客観的に見ることができる良い機会にもなりました。
(深入りしすぎてしまうと傷の舐め合いや他人と比較をしてしまったりと、逆効果になってしまうので、ある程度考えられる冷静な状態になってからでないと注意が必要だとは思います。)
病院はどうしたかというと、実家近くの病院に転院することになりました。
初めは新しい病院に電話するのでさえ億劫で、電話するのに2、3日かかったりしていました。
前の病院で薬を長めにもらっておいたこともあり、少し余裕をもって予約をしようと思いました。
しかし、なんと地元の病院は1ヶ月待ちでした。
田舎の病院は混むんだなと。
病院の数が少ないからかもしれません。
新しい病院の先生は、前の病院とはうって変わって、朗らかなおばちゃんでした。
話をよく聞いてくれて、とりあえず好きなことをしてゆっくり過ごしたらと言ってくれました。
眠れないことが辛いと話したので、薬の方針を睡眠薬重視に変えてもらいました。
薬を変えたお陰で夜に普通に眠れるようになりました。
普通とは言っても気持ちのよい睡眠とは程遠いですが、最悪の状態からは逃れられました。
すると以前から意識をしていた規則正しい生活リズムも少しずつ整うようになってきて、体調が安定していきました。
薬を変えてもらったことの影響はかなり大きかったです。
病院の先生によってだいぶ変わるんだなということを実感しました。
そして、他にもいろいろなことをリハビリとして取り組んでいきました。
その過程で良くなったこと、悪くなったこと、いろいろありました。
(これらも後日書いていきます。)
そんなこんなで、上がったり下がったりしながら、少しずつ体調が安定していきました。
安定と言っても超低空飛行での安定です。
実際にはまだ一日中ソファから動けないような日もあります。
ですが、ひとまずは落ち着いて物事を考えられるようにはなってきました。
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急ぎ足ではありましたが、経緯①〜⑦まで、僕のうつはこのような経緯で現在(ブログ開設時)に至りました。
長かったですが、やっと追いつきました。
実はここ最近は季節の変わり目だからか、また体調が不安定になってきています。
気をつけないと。
まだまだきちんと治るまでには程遠いですが、これまでの経緯をまとめてみて、
あの頃よりは良くなっているんだなぁと改めて思うことができましたし、
体調を意識しながら生活ができるようになっただけ、回復はしているんだなと思えます。
これからは、病気について考えたことや、リハビリで取り組んだこと、これから起こることなど、また少しずつ更新していければと思っていますので、
次回からもどうぞよろしくお願い致します。
つづく