かめブログ 〜うつ病体験記〜

うつ病からのリハビリの日々を記録していきます。

うつの経緯④ 仕事との付き合い方

こんばんは。かめと申します。

 

前回は心療内科での診察について書きました。

今回は、心療内科受診後の仕事との付き合い方について書こうと思います。

(逃亡生活を書くと言っていましたが、後に回します。)

 

ここから僕はどんどん精神的に参っていくことになるわけですが、休養中の仕事とのけじめのつけかたはどのようにしたのでしょうか?

 

※はっきり言ってここから先はだいぶ意識が朦朧としていたので記憶が曖昧です。思い出せる限りで書きます。


※文章の内容はあくまで僕の場合のことですので、人によって症状や対処法は様々です。

 

 

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心療内科を受診してとりあえずは重いうつ病ではないことが判明したので、その旨をまず職場に報告し、今後どのように生活をしていくかということを所長と話し合いました。


なにせこの頃の僕は、仕事=生活、職場の人=家族のようになっていたので、仕事の進め方を考えることがそのまま今後の生活を考えることになりました。


家族やパートナーと過ごしている時間より、職場の人と過ごしている時間のほうが圧倒的に長かったのです。(もちろん楽しくやっていましたが、家族やパートナーには迷惑をかけてしまっていたなぁと思います。)


まずは、仕事内容を自分にしかできない仕事と、他の人でもできる仕事に分けて考えました。


自分にしかできない担当の仕事内容がまだいくつか残っていたので、それは自分がやらなければどうしようもありませんでした。


病院では最低でも1ヶ月は何もせず休みなさいと言われたので、仕事のクライアントさんには軽い事情だけを説明し、なんとか仕事を1ヶ月遅らせてもらえるようにしました。


これで1ヶ月の猶予ができたので、もちろん体調を最優先に考慮しながら、基本家で寝ていて、調子の良いときに少しだけでもリハビリがてら自宅のパソコンで取り組む、という方法をとることにしました。

 


しかし全然甘かった。

 


基本一日中寝ていて、ご飯の時くらいしか起き上がることができないような状態がしばらく続きました。

なんとか起き上がれる日も、終始ぼーーっとしてしまいます。

なんとかパソコンに向かうことがあっても、全く手がつかず、パソコンの画面が頭に入りません。

そしてすぐにどっと疲れてしまいます。

もちろん常時頭痛は継続中です。


なにもやる気が起きません。


仕事を進めなければならない、とは思うのですが、全く何もできません。

所長と連絡は取るのですが、何も説明ができず、自分が何を話しているのかもよくわかりませんでした。


色々やろうやろうと焦るから進められないのかもしれないと思い、やることを一つずつ書き出し、めちゃくちゃ簡単なことから一つずつこなしていく方法を試みました。


しかしそれでも全くできません。

そもそも紙に書き出すことすらできませんでした。


もはや頭の中がショートして停止してしまっていたのです。

 


こんな状態なので、仕事を進めることは諦めました。

仕事のことを考えるだけでも重荷になるので、職場との連絡も極力控えるようにしてもらいました。


そもそもこのようになった原因として、

仕事での膨大な作業量、

仕事でのトラブル、

仕事のプレッシャー、

所長とのやりとり(かなり叱られたりもしてました。もちろん愛のあるものです。)、

自分を変えなければならないと無理をしたこと(細かなことでも注意してもらうことを望んでまでいました。)、

など、仕事関係のことが原因の大半を占めていました。


なので、まずは病気の原因を取り除くこと=仕事のことを考えないことに専念しなければならないと思いました。


仕事のことは諦めて、無責任にもすべて放り投げてしまったわけです。


仕事はどうなったかというと、正直わかりません。

ただ、必ず他の誰かにやってもらわなければならないことは確実だったので、罪悪感はとてもありました。

他の人も多かれ少なかれ僕と同じようにかなりの仕事量をこなしていたからです。


本当に迷惑をかけてしまいました…。

 


休養に専念するために仕事から一切離れてひたすら休むことになってから、罪悪感は感じながらも仕方ないんだと思い込み、ほんの少しだけほっとできたような気がしました。

 

しかし、


ほっとするのも束の間、担当していた仕事の現場である大阪で、大きな地震が起きたのです。(職場は愛知です。)

しかも、なんと震源地は現場のすぐ近くでした…。

建築物にとって地震は最大の天敵です。

ましてや住宅。一家の命が関わります。


仕事の情報は極力入れないようにしていましたが、クライアントと職場とのメールのやりとりなどで少しだけ情報は入ってくるので、どうしても気になり見てしまいました。


幸い人命は無事でしたが、案の定建築自体にはかなりの被害が出てしまっていたようです。

とても苦労をして完成した直後の地震による被害…。


もう気が気じゃありません。パニックです。


こんな時に自分は何をしているんだ…。

何でこんなことになってしまったんだ…。


しかし考えてはいけないんだ、と無理やりにでも違うことを考えようと必死でした。


そんなこんなで追い討ちをかけられてしまい、さらに落ち込み状態が悪化してしまいました。

 

 

さて、うつ病になったときの仕事との付き合い方についてですが、経験から言うと、

重要なのは、


「スッパリ割り切って原因となることからすぐさま離れること」


だと思います。

僕の場合、病気になってまで仕事をなんとかしなければと考えてしまっていたので、できない自分が浮き彫りになり、何も良いことはありせんでした。


頑張ろうとしても体調的にどうせできないので、すぐに割り切って、無責任でもいいので、誰かに丸投げしてしまえばいいのです。

どれだけ重い内容でも、たぶんなんとかなるのです。

迷惑をかけてしまいますが、治った後にちゃんとお礼をすればいいのです。


とても自分勝手な考えですが、今となっては僕の場合はそのように思っています。


このような考えがすぐにできていれば、悪化も抑えられ、もっと早く休養に専念し始めることができたのではないかなぁと思います。

まぁそんな簡単にはいかなかったとも思いますが。


うつになる人は責任感が強い人が多いとよく聞きます。

誰かのために使っていた思いやりを、自分のために使えるようになれるといいのではないでしょうか。

 

 

つづく