かめブログ 〜うつ病体験記〜

うつ病からのリハビリの日々を記録していきます。

うつの経緯② 病院巡り

こんばんは。かめと申します。

 

前回は僕がうつになった経緯のうち、仕事〜発症までを書きました。

今回はその後の経緯として、病院巡りをしたことについて書こうと思います。

 

精神科の病院を受診することは、なかなかにハードルが高いとよく聞きますよね。

僕が右往左往しながらも最終的に心療内科を受診するに至るまでのお話です。

 

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仕事のし過ぎである日突然頭がまったく動かなくなってしまった僕は、ひとまず数日間のお休みをもらいました。

小さな会社なので有給休暇などの休みの制度もなにもなく、幸い臨機応変に休むことができました。

 

さて、こんな状態になったことは人生初めて。

 

頭痛が酷かったので、まずは最悪のパターンを想定しました。

脳内の致命的な障害などがあってはえらいことになると思い、頭痛のお医者さんへかかろうとしました。

 

しかし頭痛になった場合、どの診療科にかかればいいのでしょうか?

 

頭痛というのはとても曖昧なもので、何科にかかればいいかわかりませんでした。

調べてみると、頭痛外来、神経内科脳神経外科などの選択肢があるそうです。

 

幸い近くに頭痛外来を設けている病院があったのでそこへ行きました。

頭痛外来というのは、頭痛を専門に扱う診療科のことです。

とりあえず原因のよくわからない頭痛の場合は、頭痛全般を扱ってくれるので頭痛外来がよさそうでした。

 

頭痛に関するアンケートを行い、その後診察。

診断は「緊張型頭痛」ということでした。

 

頭痛はまずはじめに2種類に区別されるようです。

緊急を要するものか、そうでないか、です。

 

判断基準は以下の3つでした。

・急な激痛

・明らかな始まりがあったか

・痛みが徐々に増しているか

これらが伴う場合は、たとえば脳出血などの直ちに専門的な検査・治療が必要な頭痛のようです。

それ以外であれば、とりあえずは慢性的な頭痛であり、代表的なものに偏頭痛や緊張型頭痛があります。これらはゆっくり治療をするものになります。

 

緊張型頭痛というのは何かというと、ストレスなどにより頭の筋肉が緊張をしたときに、慢性的にジーンと締め付けられるような弱い痛みを感じる頭痛のようです。

 

とりあえずは過労とストレスで頭の筋肉がこわばっちゃっている、という診断でした。

 

ひとまずは緊急を要するものではなさそうだったので一安心。

が、数日休んだところで何もよくならないし、

なんなら頭痛も酷くなってないか?とか、

もっと専門的なところのほうがいいんじゃないか?とか、

なんか古びた病院だったし先生もおじいちゃんだったしなぁ?(失礼すぎ)とか、

いろいろ考えてしまい、後日別の病院へも行ってみました。

今度はMRIなどの設備も整っているような、先生も脳の専門家で、もう少し専門的な病院へ行くことにしました。(初めに行った病院の先生は神経の専門家でした。)

 

しかし結果は、やはり「緊張型頭痛」。

さらに、たぶん「偏頭痛」ももっているようだね、と軽く言われました。

てきとーか!と思ってしまいましたが、焦っているのがよくないよと言われ、確かにそうだなとその場では納得しました。

おそらく僕の説明から、焦ってセカンドオピニオンを無駄に受けているということに気づき、こいつわかってないな、と思われたんでしょう。

 

セカンドオピニオンとして他の病院を受診するときは、あたかも初めて受診したと思わせるか、もしくは場所が近いなどまっとうな理由をもって受診をしたほうがよさそうだなと思いました。

お医者さんもとても忙しいし、人間ですから、医者を信頼しない患者さんなんだなと思われてしまうとあまりよろしくはなさそうです。

 

僕の場合はあえて素っ気なくしてくれたことによって、焦る必要はないんだなと少し冷静になることができました。

 

ちなみに「偏頭痛」というのは、ズキンズキンと刺すような痛みを伴う慢性的な頭痛のことのようです。

よく雨の日に「私、偏頭痛もちだから辛いんだよね〜」と友達が毎度言い訳のように語っていたのを思い出しました。

確かにずっとあったら辛いかも。

 

とりあえず2人のお医者さんから緊急を要するものではないと判断をされたので、じっくり休んで頭痛が治まるのを待とうと思いました。

 

しかしながら、待てど暮らせど、何も治りません。1週間ほど何もせず休んでも、体調は悪化する一方でした。

毎日床に這いつくばり、動けずゴロゴロするだけの日々でした。

 

頭痛に関する病院では単純な診察だけをされたのですが、自分自身、これは単なる頭痛だけではない、頭が、身体が、絶対にどこかおかしいことになっている!という謎の確信があったので、また焦りがつのり、性懲りもなくその原因を探るべく色々と調べてみることにしました。

 

インターネットで調べていると、行き着く先は「うつ病」という文字。

というか、原因不明のものはなんでもかんでもうつ病に当てはめられ導かれていくような仕組みにでもなっているかのように感じました。

ネット情報はこわいです。

しかしされどネット情報。今の時代、一般的な知見としてはネット情報もある程度は正しいとも思います。深入りはよくないですが。

 

よく見かけたのは「とりあえず心療内科へ行くことは悪いことでも変なことでもない。悩んでいるならいますぐ心療内科へ行こう。」というもの。

考えてみれば当たり前です。

 

とりあえず何か必死に安心をしたかったんだろうと思われる僕は、

確かにこの頭痛はストレスによるものだと病院でも言われたので、心療内科の病院にかかれば何か新しい知見が得られるというのは一理あるかもしれないなと思いました。

 

会社とも相談をして、心療内科へ行ってみることにしました。

 

冒頭でもお話ししましたが、精神科の病院へ行くというのはハードルがあるとよく聞きます。

 

「自分はうつ病なんかじゃない」と。

 

しかし、僕の場合は、うつ病かどうかというよりも、何か対処法があるかもしれない、という理由のほうが大きかったように思います。

なので精神科の病院へ行くことにさほど躊躇はなかったように思います。

 

ただし、へたに診断をされてしまうと、本当はそうじゃなくても病気だと思い込んでしまうのではないか、という懸念は強くありました。

なので病院で何と言われようと、一つの判断材料として受け取ろうと決め、かなり身構えていた気がします。

(ひねくれた患者だったなぁと思います…お医者さんは素直に信用しましょう。)

 

一概に精神科、心療内科と言っても、これまたどこへ行けばいいのかわかりません。

色々調べて、ストレスなどの場合はまず心療内科に行くのがよいということがわかりました。

 

〇〇心療内科、〇〇こころのクリニック

 

至る所で見かけますよね。

とりあえず近所の口コミ評判のよさそうな心療内科へ行ってみることにしました。

 

しかし、ひとつ落とし穴が。

予約がいっぱいで2週間待ち、、、

 

それどころか、他の近所の心療内科、どこへ電話しても数週間待ちばかり、、、

そう、心療内科はとても混むのです。

病んでる人どんだけいるんだよと無駄な心配をしてしまいました。

ネット情報の心療内科へ行こうキャンペーンが良くも悪くも効いているのかなと思いました。

 

幸い、住んでいる場所がわりと都会だったこともありたくさん心療内科があったので、少し移動範囲を広げたら予約が2日後に空いているクリニックを見つけられました。

 

僕の場合は家が都会だったことと、会社を休む制度がまだ緩かったので助かりましたが、田舎に住んでいて一般的な企業に勤め何日も休みの取れない人はいったいどうなってしまうんだろうと、疑問に思いました。

 

そしてついに心療内科へ受診する日が決まったのでした。

 

長くなってしまったので今回はここまでにしておきます。

つづく

 

 

※病院や病気の内容など専門的なことは、あくまで個人的な知見です。